やりたいこと、グルメ、時々仕事と勉強…外資系コンサル日記

主にコンサル、MBA受験、グルメ、そして時々真面目な話をします。

MBA合格までの軌跡②(海外MBA取得を考える)

前回はMBAという言葉を知ってから、紆余曲折を経て、現在勤務している外資コンサルティング会社に入社し、その頃から、MBAの取得を強烈に意識し出したと書いたのだが、それには二つきっかけがあった。

 

①同僚にMBA取得者が多い

やはり、外資系のコンサルティング会社というところは、MBA後の主な就職先ということもあり、社内にMBAホルダーが非常に多い。

例えば、その当時在籍していた方々が卒業されたMBAとしては以下のような錚々たるトップ校が挙げられる。

 

<米国MBA

・ペンシルヴェニア(ウォートン)

・MIT

・シカゴ

・コーネル(ジョンソン)

ダートマス(タック)

UCLA(アンダーソン)

 

<欧州>

INSEAD

ケンブリッジ

・ロンドンビジネススクール

 

もちろん、MBAを取得していない方で活躍されている方も多くいる。またMBAの取得が直接的にパフォーマンスに寄与しているかどうかは別モノであることも事実である。

 

ただ、その当時、右も左も分からない中でコンサルティング会社に入社した私には、MBAは今後この世界で生き抜くには必須であることを強く感じた。

というのも、コンサルタントはその分野のプロであることを対外的にも対社内的にも求められるので、広く経営全般に関する知識を習得することは最低限やらなければならないことでもあるからだ。また、コンサルタントは、プロジェクトの提案書をはじめありとあらゆる機会に自分のプロフィールを記載することが多い。そのような時に、MBAという肩書きは、単純に通りが良いということもある。

 

②あるクライアント副社長のお話

 

入社からまだ1ヶ月が経っていない頃だったかと思うが、全社のミーティングに、あるクライアントの副社長の方の講演を伺う機会があった。

その方は、ある外資事業会社でとある部門のアジアの責任者を長く勤められており、その分野では日本の第一人者と言っても過言ではない方である。

 

講演のテーマは「経営者・経営陣を目指すには」ということだったのだが、その内容は非常にインパクトのあるものであった。

 

「経営者を目指すには最低限MBAの知識を35までに取得する」

「35歳~40歳までに小さな組織でも良いので、P/L責任を持つ立場で組織をリードし、MBA知識の実践とMBAでは足りないものの存在を十分認識する」

「通常の仕事以外に、毎日最低3時間、経営者に必要な訓練を行う。これを最低10年続ける」

 

これは、当時まさに私自身がおぼろげながら 考えていたことに極めて近い内容であった。

当時、「1万時間の法則」などで有名になったマルコム・グラッドウェルの本に強く影響されて、自分が今後生きていくために、「何をテーマに」、「どのように」過ごしていくかを常に考えていたのだが、それがまさに「経営者を目指すこと」「そのために通常の仕事とは別に継続して一定時間トレーニングを行うこと」を考えていた。

そして、まずはそのトレーニングの手始めに、「MBAを取得すること」を考え始めていたのである。

 

私は、この副社長の方のお話に、自分の考えている方向性は間違っていないと言われているような気がして、強く 勇気付けられる気がした。同時に、やはりまずはMBAを取ろうと強く思ったのである。

 

ちなみに、この副社長ご自身もMITでMBAを取得されているのだが、それもあって、この後海外MBAの取得を検討しはじめるのである。

 

(つづく)